2019年09月03日

帰国子女の成長

価値観は育った文化で形成される、という体験をしたので久しぶりにブログを書きます。


帰国してから1年半が過ぎ、子供達はすっかり日本の生活に慣れました。
娘は年少〜2年生を海外で過ごし、小学校は日本人学校だったため、元いた環境に戻れた!という感じであっさり順応。
息子は0歳〜年少を海外で過ごし、ほぼ日本を知らなかったためどうなるか不安でしたが、初めての集団保育にも簡単に溶け込みました。
(※ドイツの現地幼稚園は自由保育)
もともと非常に適応能力が高いタイプで、ドイツの幼稚園に入れた時も言葉が通じないことに一切動揺しなかったので、そういう性格なんだと思います。

ただし食の好みについては大きな違いが。
我が家は基本的に、できるだけ現地のスーパーで買えるものを食べる、という方針でした。
せっかく海外にいるなら現地のものを食べたいし、日本食材店は高いからと。
すると帰国後は、

娘…幼少期の食生活に戻っただけなので一切抵抗なし
息子…初めて食べる練り製品に苦戦、ちりめんじゃこの目が怖いetc

という結果に。
値段が高くても、ちょっとずつ慣らしてあげたらよかったなと少し後悔しました。
息子にとっては4歳にして食生活が激変する出来事だったんだろうと思います。


そして本題。
価値観は文化で形成される。

一昨日、我が家に初めてGが出ました。
引っ越してきて1年半経って初めてです。
私は虫が大っっっ嫌いなので、すぐに追加のブラックキャップとGホイホイを購入。
仕掛けて寝て、今朝確認することになりました。

でも私と娘は虫が大嫌い。
ましてやGなんて殺虫剤のイラストすら見たくない。
実物は絶対に見たくない。
最悪なことに息子は私たち以上に怖がりで、アリやダンゴムシすら、見ることはできても触れません。
だからダメ元で息子に確認して欲しいとお願いしたのに、

息子「いいよ〜♪ あっ、なんかいる。…この虫、アンテナついてる!?」

あっさり確認してくれました。
びっくりした。

実は息子、Gを見るのが生まれて初めてでした。
というかGの存在を認識したのも初めて。
アメリカでもイタリアでもドイツでも、自宅にクモやネズミはいてもGはいなかったからです。

だから息子にとってのGは忌み嫌うべき気持ち悪い虫ではなく、バッタやちょうちょやカブトムシと並列の存在。
幼稚園で虫かごに入ってるアリを見るのと同じ感覚で、気持ち悪いと思わずGホイホイをチェックできる。

多分大多数の日本人には、G=悪っていう大前提があるけど、そういう感覚って日本で育ったゆえの価値観なんだなと思った出来事でした。










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posted by えむえむ at 00:48 | フランクフルト ☀ | Comment(0) | (日)帰国後 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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